既に紹介しているところもありますが、
移動平均線とは一定期間の相場の終値を平均した値を線でつないだチャートになります。
例えば5日線の移動平均線を算出するためには、次の計算式を用います。
( [ 4日前の相場の終値 ] + [ 3日前の相場の終値 ] +
[ 3日前の相場の終値 ] + [ 前日の相場の終値 ] + [ 当日の相場の終値 ] )÷5
移動平均線は一定期間の平均値が取れますから、
相場のトレンドが上昇基調にあるのか、下降基調にあるのか、
その線の向きを見ることによって一目で分かるという特徴があります。
トレンド系の指標として分類されるわけですが、株価にせよ何にせよ、
たいていのチャートに基本でついてくる
極めて一般的な分析手法であると言うことができるのではないでしょうか。
移動平均線は元々統計などでも使われる分析方法だったのですが、
これを株価などの投資対象を分析する際にも使おうと用い始めたのは
アメリカのウォール街で働くアナリストである
ジョセフ・E・グランビルが草分けであると言われています。
グランビルは200日移動平均を用いた8つの投資判断の法則を発表。
これについては後ほど詳述しますが、
ほかにもOn Balance Volume(OBV/オン・バランス・ボリューム)と呼ばれる
投資分析方法なども考案しています。
非常に簡単な内容にはなりますが、OBVについても言及しておきます。
グランビルが考えた相場が値動きするときには、
事前に取引量が変動するという仮説に基づき、
1日の取引がプラスで終わったかマイナスで終わったかを見て、
プラスで引けた日の取引量は加算し、マイナスで引けた日の取引量は減算し、
その数値の推移を見て相場の動向を探ろうとする指標になっています。
移動平均線の利用目的としては、
ひとつには前述のように相場のトレンドが上昇局面にあるのか、
下降局面にあるのかを分析する手段として使うことができますが、
それ以外にもさまざまな利用方法があります。
例えば、移動平均線は相場の動きを支える、
あるいは抵抗するサポート/レジスタンスラインとして機能するという通説があります。
上昇局面では、一時的に買い圧力が落ち着いて売りに転じたとしても、
移動平均線の付近にまでやってくるとサポートラインとして移動平均線が機能し、
それ以上の相場の下落を食い止めるというのがその内容です。
実際にそのように機能するケースは多々見受けられるため、
押し目を狙って買う場合には移動平均線は
非常に分かりやすいモノサシとして使うことができます。